“運動と表現”。自分流のストレス発散方法を確立する

プロフィール
T.K 30代 男性
化粧品会社(社員10人)の企画営業として、2年目にうつ病を発症して1カ月後に退職。心療内科で薬物とカウンセリングで治療を続け、半年で回復。現在はフリーランスとして自宅で仕事をする日々。


お困りごと
うつ病再発の恐怖

あの苦しみに戻らないために考えたライフスタイル

ぼくは2013年の年末に、化粧品会社で働いているときにうつ病を発症して会社を辞めました。それから2カ月ほど休養したとき、医師から「働いてもOK!」という言葉をもらいましたが、全く安心することはできませんでした。

確かに自分でも元気になった実感はありました。
休養期間は自宅で家族とゆっくりして、ランニングを習慣づけて、週末には大好きなバスケットボールをしながら、空いた時間には今のリアルな思いを整理するためにブログを書いていました。好きなことだけに費やす時間が、うつ病の辛さを少しずつ緩和してくれたのです。

ぼくはうつ病の再発を恐れて、会社員として復帰(転職)するのではなく、フリーランスとして働くことを選びました。その際には、徹底した自己管理が必要である独立した世界では、自分なりのストレス発散方法を確立することが大切だと、まずは考えました。

Fotolia_90149898_Subscription_XXL

うつ病になった時の悪習慣を思い出してみる

まずはうつ病を発症した時期の生活習慣を見直すことから始めました。当時の辛くてしょうがない記憶を呼び起こすことには抵抗がありましたが、それでも今しっかりと対策をしなければ、また同じ目にあってしまうと思い、勇気を振り絞りました。
するとうつ病になった当時は、「自宅と会社の往復」しかしていないことが分かったのです。

朝仕事に行って、夜に自宅に帰るともうクタクタ……。ご飯を食べて少しだけストレッチをして寝る。週末もゴロゴロ……。そんなライフスタイルを続けてきて、好きなことをして気分を明るくする、運動で爽快な気分になる、そのような時間をまったく確保していなかったのです。

当時の仕事は多忙で、しかもうつ病になる2カ月ほど前から大きなトラブルが多発し、頭を悩ませることが沢山ありました。数カ月にわたって溜まりに溜まった鬱(うつ)が、最終的に爆発してしまったのだと思います。

会社に向かうだけで動悸が早くなる、同僚と話すだけで緊張して汗だくになる、デスクで仕事をしていると足が震えて帰りたくなる……あんな辛い日々にはもう戻りたくない。

改めて実感した「運動習慣」の大切さ

自分なりに本やインターネットで勉強すると、うつ病対策には「運動習慣」が何よりも大切だということが分かりました。運動の効果は「気分が晴れる」など軽い言葉で語られることが多いのですが、実は神経伝達物質やホルモンが活性化することによって前向きな気持になり、実際に頭で深く考えこむことが少なくなるのです。

それまでのぼくは仕事のトラブルにかまけて、「運動する時間がもったいない。そんな暇があったら悩みごとについて考えたい」と思っていたのですが、実はこれは逆でした。頭で「う〜〜ん…」と悩んだときほど、運動で頭と気持ちを切り替えて、前向きに取り組むことが必要だったのです。

まずはウォーキングから始めましたが、その後ランニングに切り替え、今でも走ることを習慣づけています。そして2日に1回は筋力トレーニングをして、週末にはバスケットボールをするなど、うつ病になった当時からは考えられないぐらいアクティブに運動をしながら、毎日仕事をしています。

Fotolia_90014458_Subscription_XXL

辛さを抱え込まないために文章を書くこと

もう1つ習慣づけていることは、「文章を書くこと」です。ブログでもいい、手書きの日記でもいい、手段は何でもよいので「自分の今の思いを整理できる場所」を持っておくことは大切で、ぼくは両方やっています。

うつ病の人に対して「自分で抱え込みすぎるな!」とアドバイスするのを見かけますが、そもそも口下手で、表現不足な面があるからこそメンタルを病んでしまったわけで、無力すぎる助言だといつも感じてしまいます。

先日も仕事で腹が立ったときに、手書きのノートに「◯◯がムカつく!」と書きました。褒められたことではありませんし、人によっては抵抗があるかもしれませんが、いつでも“いい人”であろうとすると、本心を閉じ込める癖がついてしまい、また辛いうつ症状が再発する可能性があります。
今のありのままの感情を認めるからこそ、前向きに次に進めるのだと今では思います。

「絶対に再発させたくない」。
その思いを強く持ちながら、ぼくはうつ病を対策するための2つの習慣を継続しています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

おすすめ記事